橘玲氏が合理的な人生設計の方法を述べている本です。
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【本書の紹介文の引用】
前著『幸福の「資本」論』にて、幸福を「金融資本(資産)」「人的資本」「社会資本」の3つの資本で定義づけし、「幸福な人生」のモデルを提示した著者・橘玲氏。
今回は、「幸福」な人生を最適、効率的に達成するための「成功」へのアプローチについて「合理性」という横軸を3つの資本に加えることで新機軸を打ち出した。
人生はトレードオフの連続でそれ故に選択が重要になる。同じ成果ならリスクが少ないがよいという「リスパ」など魅力的なキーワードを配しながら、制約の多い現代社会を生きていく上での「合理性」と「幸福」について追及する書籍。
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著者が述べる合理的な選択は何かというと、
・コスパ(コストパフォーマンス)
・リスパ(リスクパフォーマンス)
・タイパ(タイムパフォーマンス)
を最適化することだそうです。
本書を読んで。いくつか共感した箇所をコメントします。
・睡眠と散歩は最強の自己啓発
→ジェフペソスは睡眠を大事にしているそうです。
私は夜中に本を読んで夜更かししたり、寝不足気味のときがあります。睡眠をもっと大事にしたほうがよい、とあらためて思いました。
歩くことは、もともと大事にしています。
・効果的な幸福。お金持ちになる800万、金融資産1億。それ以上増えても幸福度はあまり変わらない。
・貯蓄より想い出にお金を使え(若い時は)
→使うと貯めるのバランスは大事だと思います。
若いうちや体が動くうちに、いろんな経験をすることは、自分が思う以上に大事なことなのかもしれません。歳をとったらどれくらい気力や体力が落ちるのか、経験してみないとよくわからないので、後で後悔するのかもしれません。
・最強の資産運用は人的資本の活用。エッセンシャル思考が大事。一方で金融資産は分散でリスクを減らす
→自分は割と専門分野で仕事をしており、副業とかいろんなことやったほうがよいのか迷いがありましたが、本書を読んで、すっきりしました。
本書にある「戦う場所は絞る。しかしオプション(戦う武器)は捨てない」「複雑な環境では変化への適応が大事」「次の仕事を見つけられる自分の評判(会社内でなく業界内での評判)」あたりは共感しました。
・金融資産は、株式インデックスがプラスサムゲーム
・暗号資産はゼロサムゲームになっているのでは、と懐疑的。
→基本は株式インデックスは同感です。ただ、暗号資産は最近興味を持っており、資産分散として使える気がしています。これから資産の1%くらい?は暗号資産を持とうかとも考えています。
・ベイズ確率的な思考。行動して確率をあげる。マキシマイザー(利益最大化)・ミニマイザー(リスク最小化)でなく、サティスファイザー(満足化)を目指す。
→適度なリスクをとり、トライアンドエラーで一歩づつ成功へと近づいていくことが大事です。自分はミニマイザーの傾向や、マキシマイザーの傾向が若干あるので、気をつけたいです。
・尋常ならざる努力ができるのが天才
・自分の能力が優位性を持つ市場を見つける
・弱者の戦略。誰かの推しになれ
・競争の本質は競争しないこと
→誰かの推しになれ。これはそのとおり、仕事でクライアントや、力のある上司に評価してもらうのが大事なことを実感しています。
橘玲氏の本は、自分の目指しているところに近いのか、読んでいて面白いです。
合理的な人生を生きたい方におススメです。