マネーリテラシーを高める上で一般教養が大事です。
こういうことをもっと若い時からわかっていればと思いながら、本書を読みました。
【本書の紹介文の引用】
お金のことを知りたいと調べたときに、「こういう細かいことではなく、そもそもなんでここに投資すべきなのかを知りたい」
「もっと根本的にお金について知りたい」
などと思ったことはないでしょうか?
この本のゴールは、あなたのお金のリテラシーをあげることです。
資産防衛や投資、住宅ローンや老後のための貯金など、行動する前に知っておくべきことは山のようにあります。
しかし、現在お金に関することは複雑で多岐にわたり、そもそもをわかりやすく説明することは意外に難しいことです。
また、金融の世界には一流の投資銀行から非合法の闇金にいたるまで幅広い世界が広がっており、金融知識のない人につけこんで稼ぎたいと思う人たちの餌食にされることは避けなければいけません。
この本は、30年以上世界の一流金融機関で投資に携わってきた著者が、「お金のそもそもをどう説明したらいいか」をずっと考えて生まれた本です。
お金のリテラシーを上げる上で一番大切なのは、何よりも「一般常識を増やすこと」だと著者は言います。
本書には具体的な投資の話から、日本のバブルなど歴史までを取り上げます。
読んでいるうちに、全体的なお金のことを考える基礎体力がつく本です。
お金の楽しい知識を得ながらも、いつの間にか自分の生活に関するお金の判断もできるようになりたい方への一冊です。
お金は、しょせん紙切れ。
「みんなの信用に成り立っているフワフワしたもの」とのことです。
税金が払えることが信用の裏付け、という話も聞きますが、やっぱり本質はただ「紙切れを信用しているだけ」の話なんだと改めて思いました。
投資は、人口が増加し、戦争が強く、経済が強い国にするという説明も、
シンプルに納得できます。やっぱりアメリカを投資先からは外せません。
日本の赤字に関して、ネガティブなことを著者は説明しています。
赤字の原因は、社会保障費の増加と人口の減少。財政ファイナンスに近いこともしているし、信用できるのかということです。
2022年の経常収支は貿易赤字になっています。これまで経常収支の黒字は、長年日本円の信頼を支えてきました。
収支の構造が変わってきたのであれば、長期的に円安になるのではないかという気はします。
国は投資を推奨していますが、結局、海外のインデックスに流れていき、これをきっかけに円安に流れていくような気もします。
やはり、外貨でできるだけ資産は持ちたい気持ちになります。人的資本が円であれば、金融資本は外貨のほうがいいのかもしれません。
マネーリテラシーを高める上での教養がつまった本です。読みやすい本なので、おススメです!