システム開発のプロジェクトを行うにあたり、期待値のコントロールが非常に重要です。
期待値のコントロールについて、説明します。
例えば、クライアントから何かの対応をお願いされたとします。
Aさん: 2日後に納期を設定。結局3日かかった
Bさん: 4日後に納期を設定。結局3日かかった
どちらも3日かかってますが、
クライアントは、Aさんの場合、「遅れた」「約束を守ってもらえなかった」と受け止めますし、Bさんの場合、「約束を守ってくれた」「早く対応してくれた」
という受け止めになります。
Aさんはクライアントの信頼は下がり、Bさんはクライアントからの信頼度が上がります。
これが期待値コントロールです。
出来ない約束はしないということと、ある程度、何があっても達成できるよう余裕を持つことも大事です。
期日だけでなく、アウトプットも同じです。
内容だけでなく見栄えがよい会議資料を作れば、クライアントの反応はよいかもしれませんが、ある日資料のレベルが下がると、何か手を抜いているように思われるかもしれません。
会議は物事を決める目的にやっているので、論理がはっきりして、わかりやすく説明ができるのであれば、あまり会議資料に時間をかけるのは非効率です。
というように、スケジュールやアウトプットの期待値を適切なレベルにコントロールすることが大事です。
クライアントからの信頼度が高ければ高いほど、仕事はやりやすくなります。
システム開発は、自社だけでできません。
クライアントとの協業が上手くできるかどうかが、プロジェクトの成功には大事です。