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【読書】「ドムドムの逆襲――39歳まで主婦だった私の「思いやり」経営戦略 藤崎忍」を読んだ

テレビで社長の話を聞して興味を持ち、本書を読みました。

39歳まで主婦で社長??っというのは、誰もが思うのではないでしょうか。

 

【紹介文の引用】

かつては400店舗あったが、現在は20数店舗まで減少して「絶滅危惧種」と言われているハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」。
しかし2018年に藤崎氏が社長に就任して以来、「丸ごとカニバーガー」など話題商品を連発し、勢いを取り戻している。
彼女は39歳まで専業主婦でありながら、その後、109のショップの店長となり、売上を倍増。
さらに新橋の居酒屋の女将となり、予約困難な人気店に育て上げるなど、異例の経歴の持ち主だった。彼女の破天荒すぎる人生がテレビ朝日「激レアさんを連れてきた」で紹介され話題になっている。
「普通の主婦」でも、いや「普通の主婦」だからこそ、社長になっても輝ける。
波乱万丈の人生と、そのなかで培ってきた仕事術を1冊にまとめ、日本中の女性、そしてコロナで苦しむ飲食業界に勇気を与える本にしたい。

ドムドムハンバーガーは「絶滅危惧種」と言われるほど小さくなったチェーンだが、このところ人気が復活している。
浅草花やしきや市原ぞうの国に開店した新店舗が人気爆発。
マスクやバッグなどの小物物販も人気で、ビームスやロフトからもコラボの話が舞い込んでいる。
その人気の立役者である藤崎社長も注目されており、「激レアさん」以外にも、「週刊女性」「エコノミスト」「日経トップリーダー」などで特集が組まれている。
なぜ彼女の手がける店は人気になるのか? その秘密に迫る。

 

 

藤崎氏ですが、政治家の妻から109ショップでの店長、居酒屋でのアルバイト、居酒屋の経営、ドムドムのメニュー開発顧問、そこから社長へと。
一企業の社長まで昇るところは(本書では火中の栗と書いてましたが)、
まるで太閤記のようで、なかなか面白いです。

 

この本を読むと、キャリアは偶然の積み重ねが大きいことや、
リーダシップやマネジメントがいかに大事か、ということを改めて感じます。

 

109ショップの店長では、

・問題点に気づき、こつこつ改善していく。小さな気づきを積み重ねが大きな結果に。

・社員の人選。アルバイトを礼儀正しい人に絞る。

・データや数字の把握。

・商品のディスプレー。見せ方を変える。

・スタッフとの信頼関係。多様な目線を取り入れる。

というようなことを行い、売上アップにつなげていたそうです。

ドムドムでも小さな気づきを大事にしながら、
週に4回は店舗を巡回するなど、基本的なスタイルは変わりません。

会議では、数字だけでなく、店舗で起きている問題点の共有、改善点、
人員計画と現状、営業計画について議論するようにしたとのことです。

また、イベントや期間限定メニューなど様々な顧客体験を提供して、
その反応から、「ドムドムとは何なのか?」という答えを考えているとのことです。

洋服のコラボや、ユニークなメニューなど、過去の藤崎氏の経験も活かされていることが、よくわかります。
本人曰く、「ドムドムハンバーガーという絶滅危惧種をみんなで救おう」というムーブメントが良質な顧客体験につながっていると分析されています。

たぶん、どうしようもない状況で社長になられ、
現在は「50年後も愛されるブランドに」と前向きに会社を経営されているのは素晴らしいです。
自分も勇気をもって仕事したくなる、そんな本でした。