ソフトバンクの孫さんの話です。
ソフトウェアの流通業から企業して、Yahoo Japan設立やブロードバンド、ボーダフォン買収、スプリントの改革のあたりまで、成功談だけでなく失敗や苦労の話が描かれてます。登場する関係者も個性豊かで物語として面白いです。
(面白かったので、続きも是非出版してほしいです。)
おススメ度:★★★★★
どんな人におススメ?:経営者の自伝/評伝が好きな人 / ソフトバンクグループに興味がある人 / 孫さんのファン
タイトルの300年って何?と思いますが、本人は冗談抜きで、それぐらい高い視座で考えているのであろうと思います。
目の前の小銭を稼ぐようなことに興味がなく、10年後や20年後に花を咲かせるものを、タネの段階でかぎ分ける能力と、それに対してリスクを取りに行く覚悟が、人より強い。
と書かれているとおり、常に時代の先を走ることを考えておられるのでしょうか。
自ら会社を経営するだけでは目標の達成まで時間がかかりすぎるので、「資本家として産業を作る」という現在のソフトバンクグループの経営形態に結びついているのかもしれません。
とかくソフトバンクは巨額の借金が問題視されますが、ここまで借金をすると、銀行などの貸手は潰すわけにもいかず、応援するしかないのもしれません。
ローマの英雄、カエサルも借金することによって、貸手を協力者に変えていきましたが、似ているかもしれません。
毀誉褒貶がありますが、日本の歴史に残る希代の経営者であることは間違いないのだろうと思います。
その他、経営者の自伝/評伝に関する記事です。