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【読書】「知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代‐‐加速する分断 池上 彰」を読んだ

最近の世界情勢を理解したくて、本書を読みました。

 

長引くウクライナ戦争。分断がさらに進む世界。リーダーの次なる一手は?

2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、新しい局面に突入した世界。分断が加速し、対立が深まる中、世界のリーダーはどう動くのか? ロシアと隣接するヨーロッパNATO諸国の対立、覇権争いや台湾をめぐり対立する米中関係、新たなグローバル・サウスの動きなど。世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ最新第14弾。大転換の時代に欠かせないニュース解説本だ。

 

この本では、主に世界のリスクについて分かりやすく説明しています。

世界では分断が進んでいます。特にアメリカの国内の分断が気になります。
アメリカの中間選挙の争点は、予想とは違ってインフレよりも人口中絶の是非が主要な問題となったことがわかりました。共和党は人工中絶に反対する立場を取り、それに対して反対の意見が示された結果です。

 

私はインフレが争点だと思っていましたが、物価が上がっているにも関わらず、給料も上がっているため、それほど深刻な問題ではないようです。
ただし、都会の高所得層に限った話なのかもしれません。地方では多くの人が不満を抱いている可能性もあるでしょう。

池上さんがアメリカのニューヨークを訪れた際の話では、ラーメンと餃子で5400円かかり、宿泊した4つ星ホテルは1泊75000円だったそうです。
私も2019年にアメリカに出張したことがあり、物価の高さを感じましたが、ここまで高騰しているとは驚きです。

 

また、日本のアベノミクスについての検証も書かれています。
株価や不動産価格は上昇し、失業率は低下しましたが、非正規雇用の増加したとのことです。
恩恵を受けているのがグローバル展開を行っている企業や株式投資家だけであり、
一般の庶民には恩恵がほとんど行き渡っていないと著者は言います。

著者は金融緩和による円安誘導をステロイドに例えてますが、副作用による円安はそのとおりで、最初はきくけど、長くつづけると悪化しているのかもしれません。

金融緩和を続けることが本当に良いのか、不安に感じますね。