世界史の経済の観点から解説した本です。
本書を読んで感じたことですが、
・お金が戦争の原因になっている。
・お金はやっぱり単なる紙切れ(信用の裏付けがあるだけ)なんだなー。
でしょうか。
歴史の中で、強い国が移り変わっていくのですが、
結局、滅ぶ国は、財政が苦しくなることに原因があることや、
お札を擦りまくって通貨の価値が下がりインフレになったり、税金を上げて国民の反乱が起こったりすること、がよくわかります。(どこかの国のよう)
MMT理論は、お金を刷ることで景気をコントロールすることができるのかもしれませんが、インフレのコントロールが難しいのも現在のアメリカのインフレを見ても事実であり、結局、国として構造的な強さを作らないと、やっぱり経済的な繁栄は難しいのだなあ、と感じました。
過去、ローマ帝国やモンゴル帝国など、歴史小説で全盛期のことを知ると、
こんな国が本当に滅ぶのか、と感じることがありますが、永久に繁栄し続けた国は存在しません。
そう考えると、アメリカが最強であり続けると考えるのも思考停止なのかもしれません。
日本はどうしていけばいいのか?
それがわかれば、大政治家になれるのですが、過去歴史でもあったような分断の時代になっているような気がします。
ガーシーが選挙で通るのは、トランプが大統領になったのと同様、既存の政治に対して強い不満を持つ層がいることの表れなのでしょう。
過去の歴史を知ることは、現在や未来を考える材料になります。
本書は、経済面に着目した形で世界史がまとめられており、
今を生きるための教養として、おすすめです!