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【読書】「スタグフレーションの時代」を読んだ

スタグフレーションとはご存じでしょうか。

景気が後退していく中でインフレが同時進行する現象のことです。

本書では、非常にわかりやすく、現在の経済状況を説明してます。

 

コロナがきっかけに世界はインフレになっています。

日本も景気がよくないものの、原材料費の高騰や円安で物価は上昇してます。

このままインフレによって発生する国民の不満に乗じて、

政府が、緊縮財政や金融引き締めを推進することを著者は懸念してます。

 

本当に怖いのはデフレスパイラルによる低成長で、

そうなれば、日本は失われた20年、30年を延長することになるだろうと。

 

それでは、どうするか。

消費税引き下げや、一律の現金給付がよいのでは、と著者は述べている。

 

著者はMMT論者のようだが、無制限に借金してよいかというと少し違う気もする。

短期的には物価安定(物価上昇が行き過ぎなら止める)、

長期的には構造的な問題を解決し、低成長をなんとかするのであろう、と改めて思いました。