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【読書】「知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点 池上彰」を読んだ

ロシアのウクライナ侵攻の背景を理解したく、読みました。

 

まず、ソ連について解説がありました。以下引用ですが、

ソ連の消滅から30年、資本主義の問題が顕在化している。

ソ連という国家の存在は、資本主義の暴走を食い止めていた。

 

と書かれています。

 

現在の資本主義の問題は、ずばり格差の拡大。
極端な格差は経済的暴力の一形態であり、少数の特権階級の富と権力を永続させる政策や政治決定が、世界中の普通の人や地球そのものに直接的な害を及ぼすことになるとのことです。

 

ソ連が存在したときは、世界に超が付く格差は存在していません。

平等で一人ひとりが大事にされるソ連のイメージから、先進資本主義国に「革命」への警戒感があったそうです。

それがソ連の崩壊で警戒感が消滅し、そのあとに新自由主義の流れの加速、現在の超格差社会になっているとのことです。

 

それはそうかもしれないと思いました。

戦後、日本でも労働組合や会社員に優しい法律や社会制度ができたのは、共産主義への対抗という意味も多分にあったのかもしれません。

やはり、資本主義もどこかで行き過ぎたことの揺り戻しがあるような気がしてなりません。

 

また、ロシアのウクライナ侵攻ですが、ロシアは西ヨーロッパから攻め込まれ、さんざん痛い目にあってきた歴史、トラウマがあるとのことです。

つまり、他国から攻め込まれる事態に備え、自国の周りに緩衝地帯をつくっておきたい考えがあります。

その緩衝地帯の1つがウクライナで、ロシアにとってウクライナがNATOになるのは許容できることではありません。ロシアにはロシアの論理があるとのことです。

 

戦争はどっちがいい/悪いでなく、お互い言い分があると思います。

今回、ロシアのウクライナ侵攻もどういう決着がつくのでしょうか。