日本の制度や哲学、価値観のルーツとなる人として12人の偉人を紹介している。
堺屋氏の本は面白いし、するどい。名著だと思う。
・聖徳太子・・・「神・仏・儒教」の習合思想。2者択一の宗教戦争にならない。クリスマスなど都合のよいところだけ取り入れる。
・光源氏・・・上品な政治家の原型。働かなくても人格のよいリーダー。
・源頼朝・・・「二重権限構造」の発明。例えば各省大臣よりも役所の局長に実権がある。
・渋沢栄一・・・日本式資本主義。現在の財界を作った
・大久保利通・・・官僚制度を作った
・マッカーサー・・・アメリカ崇拝を作った
など、
日本がどのように成功して、現在の問題のルーツが何なのかよくわかります。
やはり、一度、成功した考え方は、なかなか変えることができないのでしょうか。。