最近、戦後史に興味があります。自分の両親や自分が小さいときの出来事を照らし合わせながら、こんなことがあったのかと物思いにふけます。
14歳から読める!わかる!
カラ―図版満載の大好評図解シリーズ! 第6弾!!
「図解」で俯瞰すると見えてくる日本の戦後政治、日本とアメリカの「相互関係」の構造と歴史。
図解で、戦後の日本の政治がわかる本です。結局、アメリカに逆らえないということがポイントなのでしょうか。
太平洋戦争は、アメリカに目をつけられ敗戦。
戦後、日本は高度成長を続け、アメリカに対して巨額の貿易黒字を出し、世界経済でほとんどひとり勝ちといっていいような状況になりました。
これにアメリカは不満を持ち、1985年G5の会議を開きました。
G5は、それまでの円安を円高に方向転換することを決めました。
それがプラザ合意で、これが第2の敗戦のはじまりでしょうか。
激しい円高がはじまり、景気対策のために日銀は金融緩和をはじめた。
そのお金が株や土地に流れ、バブル発生。
バブルのつぶし方に失敗し、それが失われた30年に続きます。
アメリカとの金融戦争に負けた、2度目の敗戦とも言えるでしょう。
本書では、最後にアベノミクスにも触れられています。
金融緩和でインフレ&円安圧力がかかる政策になりますが、
出口戦略がなさそうなのは、昨今の円安を見ていて感じるところです。
少し暗い気持ちになりますが、非常に読みやすくて図解で分かりやすい本です。
おすすめです。