以前に読んだ本です。あらためて再読しました。企業戦略論に関する本ですが、企業の実例も面白くてわかりやすい本です。
以下、本書の引用です。
大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。
企業戦略ではないですが、自分の仕事やキャリアを、改めて戦略的に考えてみました。
私はシステム開発業界にありがちな長時間労働があまり好きではありません。ストレスに弱いところもあります。
長年仕事をしてきて、自分は、自分が得意とすることや好きことに時間を使い、苦手なことに時間は使わず、ストレスを減らすような戦い方でしか勝負できないと悟りました。
そのためには、セールスも苦手意識がありましたが(むしろ嫌い)、セールス兼プロマネになり、自分がすべてを差配するようなポジションになるしかなく、長い期間を経て、そういうポジションで仕事をしてます。
自分は臆病なので、リスクを見抜くことも得意です。専門技術も持っています。顧客との関係も良好です。ある意味、プロマネとして適性はあるのかもしれません。顧客や技術、業務領域を集中し、実績を積み重ねながら対応できる業務や技術も増やしています。
自分で仕事をとり、開発の最後まで自分でハンドリングすることにより、プロジェクトを成功させ、結果として信用を得て、次の仕事につなげるサイクルができています。
そのサイクルの中で、人の育成やノウハウ蓄積もできています。
弱点は、顧客や製品を集中していることや、自分がプロジェクトをマネジメントしている分、セールスだけに集中できなく、パイが増やしづらいことでしょうか。
そこまでパイを増やす必要がないという考え方もあります。
特定顧客の仕事がなくなる、技術が廃れて売れなくなるのが大きなリスクです。
新しい顧客については機会を伺いつつ、業務や技術に関しても地道に勉強して増やしていくことが自分にできることだと考えてます。
定年というはっきりしたイベントも、まだまだ先ですが、あります。
自分のストーリーの賞味期限が近付いているのではないか、定年後はどうしたらいいのか、いろいろ考えてしまいます。
さらに続けるにはどうすればよいのか、悩みは尽きません。