IT/システム開発の仕事の厳しい面を先日はご紹介しました。
それでは、この仕事の勝利の方程式は何でしょうか?
1、顧客との長期的な関係
良い顧客と長期的な関係を作る。つまりプロジェクトを成功させることにより、
次のプロジェクトの仕事につなげ、すなわち顧客とWinWinの関係になることです。
顧客は安心してプロジェクトを任せて品質高く成功してくれるなら、少々お金が高くてもかまわないと思ってます。
どういうお客さんと長期的な関係を作るかも大事です。
やはり業績が安定した企業が望ましいです。予算に余裕がでます。
顧客との社風や相性が合うかも大事です。変に細かい管理や干渉がされると、仕事が増えます。
悪い意味では「ベンダーロックイン」かもしれませんが、
ベンダーが顧客の望む進め方や既存システム、顧客企業内のルールを知っていることは顧客にとってもメリットがあります。
2、適材適所でメンバーを揃える
やはり、プロジェクトリーダーがいくら優秀でも一人では戦えず、体制構築は大事です。
適材適所でキーとなるメンバーを配置できるかです。
丸投げできる中間層のチームリーダーがいるとこの仕事は楽になります。
ただ、何でもできる人はいるようでいません。誰でも弱点はあるので、
弱点をいかに補うかも考える必要があります。
あと、やはり現実問題、100点満点の体制は作れません。
どうしても手薄なチームが出てきます。
あまりチームのバランスは考えず、自走できるチームをできるだけ作り、
問題のあるチームは腹をくくって、プロジェクトリーダーがマイクロマネジメントする覚悟が必要かと思います。
3、スタートが大事
実はセールス段階で、プロジェクトの勝敗が半分決まってます。
リスクのないプロジェクトはないので、提案書にはきれいごとだけを書くのではなく、
想定されるリスクを考え、低減するための仕掛けを入れておく必要があります。
また、余裕のあるスケジュール・予算で仕事をとることが大事です。
提案はロジック&アートの世界です。
高いお金を出してもいい(=付加価値がある)と顧客が思う提案は、
ロジックだけでなく、顧客の心をつかむ「ストーリー」になっている必要があります。
以上が、私の考える必勝法です。
プロジェクトを成功させたときには、顧客から感謝されます。
やりがいと厳しさは表裏一体かもしれませんが、本当に面白い仕事です。
こちら前回の記事です。