プログラム/システムを作る人・作ってもらう人、両方の人向けにプログラムとは?システムとは?が、わかりやすく説明されている本です。
システム開発のあるあるですが、エンジニアはシステムはわかっているものの業務はわかっておらず、顧客は業務をわかっているもののシステムはわかっておらず。
結果として、一緒に作ったシステムは顧客ニーズが満たせず、お金をかけたわりには役に立たないものが出来上がることがあります。
我々、システム開発に携わるものとしては、技術だけでなく、ビジネススキルや顧客ニーズを正確に理解するコミュニケーションスキルが大事だと思います。
以下は、共感した箇所の引用です。
システムにも知見を持ち、組織や業務をどう再構築すれば、あるべき会社や仕事の理想像を実現できるのか。
それを追求しグランドデザインを描ける人、ビジネスとシステムの架け橋になれる人が渇望されています。マネジメント層こそトランスレーターの最も近くに位置し、ビジネスを革新するポテンシャルがあります。マネジメント層にこそプログラミングが必要と考える理由がここにあります。
ナポレオンは晩年、前線指揮官への指示がおおざっぱになりました。それが常勝将軍の位置から転がり落ちた原因の1つだと考えられてます。
クラウドやエッジコンピューティング、ゼロトラストといった新しい要素が組織に入ったとしても、的確な指示を出し続けられるかどうかのポイントは、プログラミングの理解にあると言っていいでしょう。
新しいIT技術の勉強をおろそかにしたり、自分の担当範囲でない技術には興味を持たないことが自分でもあったのですが、あらためて勉強しようと思いました。
この本にもありますが、自分が新しいものを面白がって使いこなすことが大事なのかもしれません。