本書は、シェフでありながら、SNSや他の活動も気になる存在、鳥羽シェフの自伝です。
鳥羽シェフは、サッカー選手、小学校教員を経て、32歳で料理の世界に飛び込んだ経歴。現在は食に関するカンパニー「シズる株式会社」と、ミシュラン一つ星レストランsioをはじめ5店舗を運営をされています。
苦労しているし、努力家なんだなあ、という感想です。
レストランでの下積み時代、すごい熱量で、努力で技術を身に着けていったことが、よくわかります。
鳥羽さんは人間わらしべ長者と呼んでますが、ミシュランを取得してから、
デザイナーや建築家など、いろんな人とあったそうです。
会話して、お互いの才能の「物々交換」する。どんどん見える世界は変わっていったそうです。
その中で心に刺さる引用ですが、
「富士山は登っていくとどんどん道が細くなって、人がすくなっていく。鳥羽さんはそういう道を歩み始めている。最初は広いから人がいっぱいいるけど、上にいけばいくほど人は少なくなっていく。でも、ふと横を見ると同じように山を登っている人がいる。これから、鳥羽さんはそういう人と付き合うようになるよ。」
とのことです。
私も学生時代の友人、前職の同期など、仕事の話があわなくなる。
キャリアや自分の進む道を相談する人が少なくなってくるのは、正直なところです。
自分として高いレベルの仕事を目指しているものの、出世を目指しているわけでなく。自分はどこに進むべきなのか、自分で孤独に考えるしかないのですが、視野を広げるためにいろんな業界の人と話していくのは必要なのかな、と感じました。
部下の育て方についても参考になりました。
みんなができるようになる「平均化」と「クリエイティブ」のバランス。
結局、時間をかけて「イズム」を伝えるようにしているとのことです。
私も資料のレビューを通じて、品質や顧客、仕事に関する価値観、思考パターンを共有していくことを心がけています。鳥羽さんもおっしゃるとおり、みんなが抱える悩みなんだなあ、と感じました。
與羽シェフのYoutubeに関する記事です。