ワタミ社長 渡邉美樹氏が主人公の本です。名前もすべて実名で書かれています。
【紹介】
経済小説の第一人者が描く若き起業家の夢と挑戦。実名サクセスストーリー!
父の会社の倒産、母の病死を乗り越え、幼い頃からの夢だった「社長」になるため、渡邉美樹は不屈の闘志で資金を集め、弱冠24歳にして外食系ビジネスを起ち上げる。順調に軌道に乗ったかに見えたが・・・・・・
本書を読むと起業の様子がわかります。上手くいったと思いきや、手痛い失敗を何度もしてます。
起業で成功するには、
・高い目標
・あきらめない姿勢(執念)
・人との縁
・運
が大事なことが、よくわかります。
企業が成長していくと、お世話になった人と利害が対立し、人との別れも描かれています。創業時の仲間で去っていく人もいます。
自分のビジョンや目標を持ち、情だけでなく冷徹に判断することも、経営者には必要なのかもしれません。
渡邉氏が苦難にたってあきらめず先頭に立ち、人を率いる様子が描かれてます。渡邉氏のリーダーシップが優れていることは、本書を読むとよくわかります。
一方で、新規ビジネスを立ち上げる際、なんか軽々しいなあ、と感じるところもあり、
私だったら、慎重に判断するだろう、うまくいっている事業に集中するだろう、と思うところがあります。
しかし、高い目標を挙げているからこそ、結局はリスクをとるということなのでしょう。また、そういう姿勢でないと、一代で創業から一部上場企業までの成長はできないと思います。ただ、その裏には無数の失敗した企業がいると予想します。
現在、ワタミは苦しい経営状況ですが、この状況をなんとかできるのでしょうか。
渡邉氏も青年という年齢ではないですが、復活を期待したいです。
渡邉氏も青年という年齢ではないですが、復活を期待したいです。