昨今の「キャンセルカルチャー」に関して、わかりやすく事例ベースで書かれている本です。
キャンセルカルチャーとは、主SNS上で、過去の言動などを理由に対象の人物を追放する排斥の形態とのことです。
【本書の紹介文の引用】
社会正義はめんどくさい。
人種や性別、性的指向などによらず、誰もが「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい。だが、光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指す「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動は、キャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、今日もSNSでは終わりのない罵詈雑言の応酬が続いている──。わたしたちは天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのか。ベストセラー作家の書き下ろし最新作。
東京五輪の時に炎上した小山田圭吾氏やトランスジェンダー関連の発言でバッシングを受けたハリポタの著者JKローリング氏やレイシズムの事例など、あげられています。
SNSは怒りや共感を瞬時に共有するテクノロジーですが、SNSがキャンセルカルチャーの中心にある道具になります。
最近、Twitter(X)を見ると、自民党女性議員のパリ視察やでは、自民党女性議員のパリ視察の件では、子供同伴の写真や旅程表など、次々にSNSで面白いように情報が掘り起こされていきます。まさに悪を叩く鉄槌のように・・税金上げる話ばかりでる割に、なんなんだと共感する半面、自分も出張は旅行気分なところが半分あったりします。
SNSは面白いと感じる反面、窮屈な世の中になってきている気もしますね。