SF作家 星新一が書いた本です。
星新一の父親が実業家とは知らなかったし、こういう歴史本を書いていたことも始めて知りました。
昔、戸越銀座に住んでましたが、近くにある星薬科大学は、星新一の父が創立した大学とは知らなかったです。
星新一の父と接点のあった明治の人との話が書かれています。
野口英世・伊藤博文・エジソンなど有名な人物や、あまり私が知らなかった人物も描かれています。
野口英世については、渡辺淳一作の「遠き落日」を読んで、小さいときに読んだ偉人伝のイメージと違い、わがまま・借金癖・結婚詐欺・悪所通いなど、
こんな人がよく1000円札の肖像に選ばれたなとビックリしましたが、本書では割と好意的に描かれています。
ただ、学ぶときの集中力や行動力、言語習得力など、並外れた超人であったことは間違いないでしょう。
伊藤博文も総理大臣を歴任した
偉人ですが、唯一の欠点は女性好きなところと言われてます。
かの明治天皇にも注意されるほどだったそうです。
みんな長所もあれば、欠点もあり、
成功ばかりでなく、失敗もあり、
やっぱり人間は面白いなと、つくづく思いました。
こちら野口英世の伝記。非常に質の高い名作です。