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【読書】「京大変人講座 」を読んだ

こちらの本では京都大学の6つの講座がとりあげられている。太陽系や地球の成り立ちの話や、経営のサービス、生物の話など、様々な分野の研究について門外漢でもわかりやすい言葉で語られていて、とても面白いです。

その中でも、「「ぼちぼち」という最強の生存戦略」について、紹介します。

 

1、なぜ天気予報が当たらないのか

・自然界はカオスとフラクタルに満ちている。世の中はどう頑張っても予測できないものだ。

・同じことをやっても、出てきた結果はちょっとづつ誤差が出て、ズレていく。

・そうこうしながら、似ているけど、ちょっとずつ全体を形成していくのが、この世界。

・10年後の予測などできない。もし予測が実現したら”たまたま”です。

 

2、テキトーだから強い

・私たちが生きている現実のネットワークには「普通」という概念はない。

・「スケールフリー性を持ったネットワーク」、つまり「スケール(基準)」が「フリー「ない」」ということ。

・「スケールフリー性を持ったネットワーク」もある種のフラクタル構造を持っている。

・この人間関係やシナプスに代表される、ぐちゃぐちゃの「スケールフリー性を持ったネットワーク」は、無計画に発生したものだが、同時に柔軟で、いかようにも変化できるのが強み。

・1つの関係が途切れても、別のバイパスでつながっているから、全体がバラバラになることはない。無計画だから、強いネットワークが築ける。

・われわれ人間も生物として生き抜いていくためには、しなやかなネットワークのあり方を意識しておかなければならない。

 

3、人間、ほどほどに無計画がいい

・人間の知恵も、しょせん自然界のごちゃごちゃした世界の一部。そこはカオスで基本的には予測不可能。計算機の計算も最初はうまくいっても、ずっと先まで厳密に計算はできない。

・われわれは論理的に考え、計画を立てる人間であると同時に無計画に自由に行動できる生物。かくも人類は、非常に矛盾した生き物。

・「60点くらい」を目指す。明日をつつがなく生きていくための基礎点「60点」が確実にとれれば、あとの40点でカオスの世界に飛び込んで、不確実な世界がこれから何を見せてくれるのか、ワクワクしながら冒険していくのがいい。

・そもそも大きな変化を起こすのに、大胆な計画である必要はない。むしろ普通にしているつもりでも、ちょっとづつズレていく。その違いがやがて大きな違いを生む。

・身近なところは人類の英知に従って生きていくことが重要。でもそれを厳密に守っても、ずっと先、ずっと離れたところでは、意味がなくなる。

「ぼちぼちでええんや。そのほうがうまくいく」

・誰にでも平等に、不平等はやってくる。

・いったんこの世に生を受ければ無計画で何も決まっていないからチャンスは存在する。ときどき不平等なことがやってくるが、長い目で見るとわりあい平等。

 

人生においても、計画的に考えることもあれば、ある意味、偶然に身を任せることもある。人生ぼちぼちで生きていきたいと思いました。