現在よりも、女性が仕事しづらかった時代。
7名の女性が「仕事」でどのような苦労して、道を切り開いていったか、本書では紹介されている。
はじめは、高島屋の取締役までなった石原一子さんの話。
彼女は満州で生まれ、ハルビンで育った。
戦争でわかったことは、財産は簡単に失う、一度身に着けた知識は決して、その人から離れないと考え、大学に進み、勉強しました。
その後、高島屋に入社し、女性ならではの感性で実績を積み重ね、子供も二人出産して、取締役まで上り詰めました。
本書を読むと、女性が仕事とすると、男性から「女性は女性らしく」と何かと足を引っ張られることがよくわかりました。
他の女性からも、「そこまでして働いて、みっともなく思われないの」「子供が二人になったら大変なんだから会社は辞めなさいよ」とも言葉をかけられ、
「そんなに大変だ、大変だって言うなら、じゃあ、あなた、助けてよ」という返しは、そのとおりかと。
なぜ私から仕事を取り上げようとするのか。
自分と違う生き方が目障りなのか、自分がハッピーでないから他人の生き方に干渉するのか、と彼女は述べられてます。
男性だけが問題でないことも、よくわかります。
自分も、女性に対してそういった偏見や行動、態度になっていないか、注意していきたいです。
「女性の活躍」は平等という点だけでなく、「多様性」(個人の強みを活かす)はビジネスを成功させていくために重要なポイントの1つだと思います。